保育・教育の現場での生き物飼育方法講座

京都生き物文化研究所ブログ−保育園・幼稚園など幼児教育の現場での生き物飼育に役立つ情報を提供します。

生き物の飼い方

フィルターの掃除

グッピー水槽のフィルターの掃除を行います。 ポイントは「掃除しすぎないこと」です。あくまでもフィルターにたまったデトリタスによって目詰まりが起こらないようにするだけで、綺麗にしすぎると逆効果です。 現況1 水草がわさわさ生えています。泳ぐスペ…

ブクブクの掃除

ここで「ブクブク」と言っているのはエアーストーンではありません。 スドー バブルメイト S103−I(10×L20mm) エアーストーン エアストーン小 関東当日便 エアーストーンというのは上に挙げたようなもので、空気を混ぜ込むものです。 ちなみに本来の「ブク…

おすすめのぶくぶく

保育園・幼稚園、あるいは小学校の教室で魚を飼育する場合のおすすめのフィルターです。「あのブクブク、つけた方がいいですか」レベルの話とします。「ああ、フィルター、やはりフィルターはエーハイムに限りますよね」「いやいや私はテトラの外付けはです…

メダカや金魚を簡単に飼う場合に便利な器具の紹介ー砂利

魚を飼育する場合の器具を紹介しています。 とりあえず最初の数行を読めばいいです。あとは駄文です。よろしく。 メダカや金魚の場合、この大磯砂一択です。いや、これは好みがあればなんでもいけますが、それぞれ注意すべき点が多くて、この辺が分かってい…

簡単に飼う場合に便利な器具のご紹介ープラケ

久しぶりの更新です。今のところ稚エビが生まれたり、グッピーの子供が大きくなったり、グッピーのメスが産仔中に死んだり、といろいろありました。 こういうバタバタした時にあってよかったな〜と思うのがプラケです。 グッピーの子供が生まれた時にとりあ…

水換えの仕方

小型水槽における水換えの仕方を書きます。 水換えの基本は1週間に1/3ずつ。実際は様子を見ながら調整していきます。ミナミヌマエビ水槽はほとんど水換えをしません。一ヶ月に一回前後、底床の汚れを吸い出して、その分を足すだけです。ディスカス水槽は…

グッピー水槽その後

1週間経ちました。 グッピー水槽のその後です。 稚魚が産まれてました。プラケに隔離してあります。プラケは何個か持っておくと便利です。一匹ずつ産まれ、二匹確保できました。三匹目は逆子で尻尾が見えてましたが、外出して帰宅するとなくなってました。…

グッピー買ってきました

たまに見かけます。水槽とグッピーを一緒に買う人。 絶対にやめてください。うまくいかないことは保証します。 水槽のセットは意外と時間がかかります。その間魚は狭いビニール袋に入れられています。ちなみに酸素を詰め込んであるので意外と保ちます。一昼…

グッピー

娘が最近なぜかグッピーを飼いたいと言っておりまして、いろいろ調べてます。 ちなみに私はグッピーを飼おうと思ったことはありません。なぜかというと・・・ 増えるからです。実際に飼育したことはないのでどれほど増えるのか、とか実感はありませんが、と…

サワガニ

暑い季節に限って持ち込まれる面倒臭い生き物、それがサワガニです。 山に行きます。渓流が流れています。そこにサワガニがいました。これを捕まえました。持って帰りました。保育園に持って行きました。しばらく世話してください、と保育園に頼みました。 …

夏の小動物飼育

夏は小動物にとって鬼門です。 暑いのがはっきり言ってまずいです。 メダカは30度少しくらいオーバーでも耐えられる、と言われてますが、それは日本というクソ暑い国の止水域に生きる特殊な技能を持っているからです。日本の夏は暑いです。 熱帯魚は「熱帯…

カブトムシ・クワガタムシの季節

やってきました。カブトムシの季節です。近くのホムセンでも日本のカブトムシ(Trypoxyius dichotomus;Carl von Linne,1771)が売り出されています。 こうなると増えるのが、カブトムシやクワガタムシを園に持ってきてしばらく飼育してほしいという願いです…

トラブル−ガラスにコケが生える

水槽にコケがつくことがあります。 ちなみに厳密にはコケではありません。ただアクアリウムの世界では「コケ」と言います。正しくは藻類と言います。 原因と対処法は色によって異なります。 例えば新学期になって飼い始めたとします。ろ過が立ち上がったころ…

トラブル−水が濁る

魚を飼い始めて数週間、魚が次々に死ぬトラブルから解放される、もしくは魚が死ななかった、として、次に悩まされるのが水の濁りです。 うまくろ過が機能している水槽は、ガラスにいろいろ付着したりしますが、水自体は透明です。水の透明度がすっきりしない…

トラブル−次々に魚が死ぬ

新学期に飼い始めたメダカなどが次々に死んでいく、ということはありませんか。 飼育を始めて間がないときに次々に死んでいくのには理由があります。それは水槽が立ち上がっていないからです。 具体的に言うと、アンモニア→亜硝酸→硝酸というサイクルが出来…

ミニマルなアカヒレ飼育法

保育園・幼稚園で飼育するのに適していると考えられる魚でもトップクラスのおすすめです。コッピーとも呼ばれて瓶に入れられて販売されています。それでもしばらくは生きるくらい丈夫です。 尻尾の色からアカヒレと呼ばれています。コイ科の魚で、中国南部の…

ミニマルなベタ飼育法

幼稚園・保育園で飼育するのに格好の魚と思うんですが、どれくらい飼育されているのでしょうか。 出典Wikipedia ベタ(Betta splendence(Regan 1910))です。実は密かに絶滅危惧種の危急種に属します。改良種はくさるほどいるんですが、野生種は危急種です。…

ミニマルなザリガニの飼い方

ザリガニ(ここではアメリカザリガニ(Scapulicambarus clarkii(Girard,1852)))の飼い方を見ていきます。 ちなみに茶色くて小さいザリガニをニホンザリガニ(Cambaroides japonicus(De Haan,1841)と勘違いする人がいますが、北日本の清冽な渓流にでも行かな…

ミニマルなミナミヌマエビの飼い方

今回はミナミヌマエビを見ていきます。Neocaridina denticulata denticulata(Kemp,1918)は日本固有亜種で、基幹種です。亜種のシナヌマエビ(Neocaridina denticulata sinensis(Kemp,1918))とよく似ており、売られているものはシナヌマエビ、あるいは雑種と…

ミニマルな生き物の飼い方のバリエーション

今までご説明してきたミニマルなメダカの飼い方は、多くの水生生物に応用できます。もちろんこれでアロワナを飼おうとか、ディスカスを飼おうとか、そういう無茶なことを言わない限りです。メダカ、アカヒレ、ヌマエビは基本的に今までのもので変えます。オ…

ミニマルなメダカの飼い方−病気

病気になった場合です。 諦めて下さい、ではひどいので、なんですが、実はこれに近いものがあります。魚病薬というのもありますが、扱いが難しいのでなかなか踏み切れないのが実情です。 いくつか「メダカ」「病気」でググるといいページがあります。そこを…

ミニマルなメダカの飼い方−日常管理

さて、メダカが落ち着きました。普段の管理をどうするか、です。 観賞魚飼育の鉄則があります。それは「やりすぎるよりやるな」です。少し放置気味の方がうまくいきます。失敗するパターンのほとんどが手の入れすぎです。特に水槽立ち上がり初期では餌をやっ…

ミニマルなメダカの飼い方−メダカ投入

いよいよメダカの投入です。メダカの投入は一応水槽をセットしてからの方がいいと思います。ホムセンで魚と器具類を一緒に買っている家族連れをみかけますが、あまりいい結果を招くとは思えません。まして金魚すくいで金魚を持って帰ってきてからあわててホ…

ミニマルなメダカの飼い方−水槽立ち上げ4

いろいろ化学式なんぞが出てきてややこしく見えた前回のエントリですが、言いたいことは三つです。 1 魚の飼育は初めが難しい。ここを乗り切ればあとは簡単。 2 その理由は亜硝酸菌と硝酸菌の増殖スピードの差にある。 3 硝化菌(亜硝酸菌と硝酸菌の総称…

ミニマルなメダカの飼い方−水槽立ち上げ3

水槽に水と水草が入りました。ここでは10リットル前後の水量のプラケと大磯砂少量、マツモを数本という構成にします。 さあ、メダカを入れたくなります。 しかしここで一つの問題が起こります。いきなりメダカを入れると次々に死ぬ、ということが起こりま…

ミニマルなメダカ飼育法−水槽立ち上げ2

本当にミニマルなメダカ飼育法はやはりペットボトルですが、保育園や幼稚園で飼育する場合、ペットボトルではやはり心もとない、という気もします。ある程度数も欲しいし、なんかの拍子にこかすとかいろいろ考えれば、プラケース(プラケ)あたりが望ましい…

ミニマルなメダカ飼育法−水槽立ち上げ

ここではメダカを飼育するための最小限の設備を考えます。最小限と言っても、「とりあえず生きています」ではダメです。メダカが元気で幸せそうでないと、園児も感動してくれないし、だいたい楽しくないです。 「水槽立ち上げ」を一括せず、それぞれ分けてい…

保育園・幼稚園における生き物の飼い方方法論

保育園などでの生き物の飼い方について述べていきたいと思います。とは言っても保育園に深い造詣があるわけではなし、幼稚園にはほぼ縁がないのであくまでの私の狭い観察範囲から考えたものであることをお断りしておきます。 保育園や幼稚園の最大のポイント…