保育・教育の現場での生き物飼育方法講座

京都生き物文化研究所ブログ−保育園・幼稚園など幼児教育の現場での生き物飼育に役立つ情報を提供します。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ミニマルなミナミヌマエビの飼い方

今回はミナミヌマエビを見ていきます。Neocaridina denticulata denticulata(Kemp,1918)は日本固有亜種で、基幹種です。亜種のシナヌマエビ(Neocaridina denticulata sinensis(Kemp,1918))とよく似ており、売られているものはシナヌマエビ、あるいは雑種と…

ミニマルな生き物の飼い方のバリエーション

今までご説明してきたミニマルなメダカの飼い方は、多くの水生生物に応用できます。もちろんこれでアロワナを飼おうとか、ディスカスを飼おうとか、そういう無茶なことを言わない限りです。メダカ、アカヒレ、ヌマエビは基本的に今までのもので変えます。オ…

ミニマルなメダカの飼い方−病気

病気になった場合です。 諦めて下さい、ではひどいので、なんですが、実はこれに近いものがあります。魚病薬というのもありますが、扱いが難しいのでなかなか踏み切れないのが実情です。 いくつか「メダカ」「病気」でググるといいページがあります。そこを…

ミニマルなメダカの飼い方−日常管理

さて、メダカが落ち着きました。普段の管理をどうするか、です。 観賞魚飼育の鉄則があります。それは「やりすぎるよりやるな」です。少し放置気味の方がうまくいきます。失敗するパターンのほとんどが手の入れすぎです。特に水槽立ち上がり初期では餌をやっ…

ミニマルなメダカの飼い方−メダカ投入

いよいよメダカの投入です。メダカの投入は一応水槽をセットしてからの方がいいと思います。ホムセンで魚と器具類を一緒に買っている家族連れをみかけますが、あまりいい結果を招くとは思えません。まして金魚すくいで金魚を持って帰ってきてからあわててホ…

ミニマルなメダカの飼い方−水槽立ち上げ4

いろいろ化学式なんぞが出てきてややこしく見えた前回のエントリですが、言いたいことは三つです。 1 魚の飼育は初めが難しい。ここを乗り切ればあとは簡単。 2 その理由は亜硝酸菌と硝酸菌の増殖スピードの差にある。 3 硝化菌(亜硝酸菌と硝酸菌の総称…

ミニマルなメダカの飼い方−水槽立ち上げ3

水槽に水と水草が入りました。ここでは10リットル前後の水量のプラケと大磯砂少量、マツモを数本という構成にします。 さあ、メダカを入れたくなります。 しかしここで一つの問題が起こります。いきなりメダカを入れると次々に死ぬ、ということが起こりま…

ミニマルなメダカ飼育法−水槽立ち上げ2

本当にミニマルなメダカ飼育法はやはりペットボトルですが、保育園や幼稚園で飼育する場合、ペットボトルではやはり心もとない、という気もします。ある程度数も欲しいし、なんかの拍子にこかすとかいろいろ考えれば、プラケース(プラケ)あたりが望ましい…

ミニマルなメダカ飼育法−水槽立ち上げ

ここではメダカを飼育するための最小限の設備を考えます。最小限と言っても、「とりあえず生きています」ではダメです。メダカが元気で幸せそうでないと、園児も感動してくれないし、だいたい楽しくないです。 「水槽立ち上げ」を一括せず、それぞれ分けてい…

保育園・幼稚園における生き物の飼い方方法論

保育園などでの生き物の飼い方について述べていきたいと思います。とは言っても保育園に深い造詣があるわけではなし、幼稚園にはほぼ縁がないのであくまでの私の狭い観察範囲から考えたものであることをお断りしておきます。 保育園や幼稚園の最大のポイント…

割とヤバめの緊急対策外来種−ミシシッピアカミミガメ

今回は特定外来種に指定されていない種で、保育園・幼稚園の現場で遭遇するかもしれない種の筆頭であるミシシッピアカミミガメ(Trachemys scripta elegans(Wied-Neuwied 1839))を見ていきます。ミドリガメというインボイスネーム(流通名)の方が有名です…

割とやばい特定外来生物2−カダヤシ編

昨日に続いて保育園や幼稚園の現場でやばいんじゃないかな、という特定外来生物を見ていきます。 園児がオタマジャクシを捕まえてきて、それがウシガエルだった、というのもホラーですが、今日取り上げるのは、園児がメダカをすくってきたら、実は特定外来生…

割とやばい特定外来生物1−ウシガエル編

幼稚園・保育園の遠足でやばいウシガエルについての記述です。

ブログはじめました

京都生き物文化研究所ブログを開始します。 特に幼稚園や保育園で生き物を扱う時に役立つ情報を発信していきます。基本的には毎週火曜日の深夜を予定しています。それ以外にも不定期に歴史学関係なども発信していきたいと思います。