保育・教育の現場での生き物飼育方法講座

京都生き物文化研究所ブログ−保育園・幼稚園など幼児教育の現場での生き物飼育に役立つ情報を提供します。

水槽の立ち上がり

水槽が綺麗に立ち上がりました。

比較写真を出しておきます。

 

セット直後

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セット直後の水槽。少し白濁が見えます。

 

次に一週間後に撮影された水槽。

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立ち上がった水槽。水が澄んでいます。

ちなみに水槽立ち上げ直後や調子の落ちた時に水が白濁するのはバクテリアの死骸が浮遊しているからです。濾過の調子の悪い時に白濁しますので、水槽立ち上げ直後の白濁は濾過が立ち上がれば綺麗になりますが、そういう場合でもない時の白濁は濾過の機能が落ちていることを意味します。濾過槽に汚れがつまってうまく濾過できていない可能性が考えられますので、まずは濾過槽の掃除を考えてください。

 

水槽をリセット(水槽の中身を入れ替える大掃除)した場合、前に使っていた濾過槽を使うと立ち上がりが早いです。今回の白濁も翌日には治っていました。それは水中に見える黒い四角の水中濾過(パワーハウスのシステムフィルター、現在は絶版)をそのまま一切洗わずに動かしたからです。中に硝化バクテリアが詰まっています。

 

水槽を早く立ち上げたい場合、硝化バクテリアの塊を入れると早く立ち上がりますので、極端な話、このフィルターの中のドロドロの茶色い泥状のものを新しい水槽の濾過槽にまぶしておくとスムーズな立ち上がりを見せてくれます。

 

以前にも記事にしましたが、濾過の立ち上がっている水槽の水を入れるだけでも濾過が立ち上がりますので、新しく水槽を立ち上げる場合はうまく管理できている水槽の水を分けてもらうとうまくいきやすいです。