保育・教育の現場での生き物飼育方法講座

京都生き物文化研究所ブログ−保育園・幼稚園など幼児教育の現場での生き物飼育に役立つ情報を提供します。

水換えの仕方

小型水槽における水換えの仕方を書きます。

 

水換えの基本は1週間に1/3ずつ。実際は様子を見ながら調整していきます。ミナミヌマエビ水槽はほとんど水換えをしません。一ヶ月に一回前後、底床の汚れを吸い出して、その分を足すだけです。ディスカス水槽は1週間に一回、1/5の水換えを行なっていました。

 

グッピー水槽が立ち上げてから1週間を超えて2週間近くなるので水換えをします。

 

用意する道具はこれだけです。

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プラ製の使い捨てのコップ(水換え用にはかなり持ちますので、100円ショップで10個入りとか買ってきたら数年は持ちます)、メラミンスポンジ(100円ショップので十分です)、スポイト(これはアクアリウム用の大きなやつを用意してください)、あとはピンセット(水槽を植え込む用の大きめのやつが便利です)があれば手を水槽にがっつり入れなくても済みます。この方が魚にとってもいいので、ピンセットはなくてもなんとかなりますが、あった方が何かと便利です。あとバケツがあった方が、水を捨てる場所まで何回も往復しなくていいです。いきなりスポイトからバケツに入れてももちろんOKです。ただこぼすリスクは大きくなりますので私はコップとバケツを併用しています。


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まずガラス面をふきます。

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汚れがついていないようでも意外とついています。

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この通り。この段階で拭いておけばものの数分もかかりません。硬くこびりついてしまうと数十分かけても取れない、ということになります。

 

次に水を抜きますが、単純にやるならば、スポイトも使わずにコップで水を抜きますが、底の砂利に結構汚れがたまるのでそれをきれいにします。

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そこまで綺麗にするか、ですが、水を抜きすぎないように注意してください。少しずつ、が原則で、1/3までにとどめてください、1/3まで抜いてまだきれいにならなければそこまでで終わって大丈夫です。ここのところはアバウトで大丈夫です。この汚れもバクテリアの栄養にもなってますので。

 

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結構よごれているのが分かります。これは実は植物にとって重要な肥料となる窒素分を含んだ液肥です。これを庭の同じ場所に捨て続けるとそこだけ植物が生い茂る、という真偽不明のネタがあります。庭の植え込みにまいておけばいい肥料になります。

 

で、抜いだ分の水を補充しますが、写真を忘れてました。

カルキ抜きです。このタイプだと一滴ずつ出るので、量の調節がしやすいです。一番小さいやつです。これでも普通の水槽の量ならば一年は余裕で持ちます。小型水槽ならば、だいたい一滴か二滴で十分です。

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普通の水道水でいいのですが、温度だけは気をつけてください。温度差がないのが望ましいのですが、なかなかうまくできません。今の時期は加温していないので、同じ部屋に汲み置きの水があれば、それを入れておけば温度は同じです。

 

加温している場合ですが、これはお湯を混ぜて温度調節をすることになります。少し温い目を狙うと間違いがないです。しかし30度を超えないようにしてください。あまり温いとこれも逆効果です。なるべく26度(ほとんどのオートヒーターがこの温度に固定されている)に近い温度で高め、が目安です。低めの水を入れると白点病を誘発するリスクが高まります。

 

最後にこぼれた水を拭いて周りのほこりなども綺麗にして終わりです。

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私はティッシュを二枚使って水槽の周りと床を拭きます。

 

この間五分程度。これを週一でやれば水槽はいつまでも綺麗です。

 

ちなみにプラケだとメラミンスポンジが使えませんので、ガーゼで拭くことになります。少し手間がかかりますが、手に負えなくなったら買い換える、という手段が使えるのは利点です。