保育・教育の現場での生き物飼育方法講座

京都生き物文化研究所ブログ−保育園・幼稚園など幼児教育の現場での生き物飼育に役立つ情報を提供します。

ミニマルなメダカの飼い方−病気

病気になった場合です。

 

諦めて下さい、ではひどいので、なんですが、実はこれに近いものがあります。魚病薬というのもありますが、扱いが難しいのでなかなか踏み切れないのが実情です。

 

いくつか「メダカ」「病気」でググるといいページがあります。そこをみましょう。画像付きでいろいろ書いてあります。処置法も書いてあるので、そこを精読すれば問題ありません。

 

ただ、これらを通読しても一つわかることがあります。メダカははっきりとわかるくらいに病状が進むと、その個体は大体助からない、ということです。したがって病気にならない環境を作ってやることが非常に重要になってきます。

 

メダカのかかる病気のうち、対処が必要な外因性の病気は、カラムナリス菌を原因とする尾ぐされ病、エロモナス菌を原因とするエロモナス病(これは松かさ病や腹がふくれて出血して死亡する病気や穴あき病など)、原虫を原因とする白点病があります。このうちエロモナス菌は常在菌なので、事前の対処は無効で、完全に魚の普段の体調管理が問題になってきます。ミニマルな管理ではそこのところが重要になってきます。

 

あと死魚の扱いですが、保育園・幼稚園だと園児とともに埋めてあげて、命の大切さなどについて語ることが多いですが、その前に一つ、魚体の状態を観察し、死因をある程度絞って、対処することが大切です。できれば飼育経験の豊富な人に見てもらうのがいいかと思います。すると老衰か、エロモナス病か、他の病気か、というのがわかりますと、その後の他の魚の死亡率にも関わってきます。