保育・教育の現場での生き物飼育方法講座

京都生き物文化研究所ブログ−保育園・幼稚園など幼児教育の現場での生き物飼育に役立つ情報を提供します。

水槽入れ替え

昨日のエントリの通り、水槽が水漏れを起こしまして急遽水槽の入れ替えをすることになりました。

 

何せ緊急事態なので写真は撮っている暇はありません。言葉だけで説明と相成ります。

 

水槽の水漏れ対策は急を要します。しかも突然きます。

 

とりあえず水槽を確保しました。

 

水槽の撤去を始めます。同じところに置くことが多いと思うので、手順としては水槽の撤去→水槽の設置→水槽のセッティングという順番になります。

 

水槽の中のものを一時退避できる入れ物と、生体を一時保管できる入れ物が必要です。私は水換え用の15リットル入りバケツと同じく5リットル入りのバケツを用意しました。あとは水のこぼれに対応した布類か新聞紙など、ゴミを入れる袋などが必要です。

 

水槽の周りにそう言ったものを配置します。まず下に水用の敷物を敷きます。そしてバケツ類を配置して準備OKです。

 

水槽を動かす時には水を抜くのが鉄則です。水は重たいです。

 

魚をすくうのも水が少ない方がやりやすいです。

 

まず最初にやることは電源を落とすことです。フィルターやヒーターなど、繋がっている電源を全てオフにしてなおかつコンセントから抜きます。

 

次に水槽内の色々なもの、フィルターや石、水草などを全てのけてどこかに置いておきます。

 

水を抜きます。今回はバケツが二つしかなく、大きなバケツが一つなので、それを排水用に一旦回します。

 

残り20リットル前後になったら(45cmキューブ水槽の場合80リットル入るので1/4)一旦排水作業をやめて魚を移します。

 

バケツが二つあったら少し作業の手順が異なります。まずバケツいっぱいに水を入れ、そこに魚を移します。もう一つのバケツで排水します。

 

魚をすくう時には網を使いますが、ガラス面に追い込むようにして一匹一匹捕まえます。あまり追い回さないようにした方が魚のストレスがたまりません。網を2本買って一本の網を待機させて、もう一本の網で追いかけると魚は自然に網の中に入る、という技もあります。

 

魚を移し終わると、とりあえずそのバケツにはエアーレーションをするのが望ましいでしょう。理想を言えば投げ込みフィルターを入れればなおよろしい。私はパワーハウスのシステムフィルターを使っておりましたので、それを入れておきました。かなり長い間使い込んでいるのでろ過能力は抜群です。

 

魚を退避させたらあとは水をできる限り抜いていきます。したがってバケツは最低二ついります。もっとももう一つが大きめのプラケならばそちらの方がいろいろ便利でしょう。プラケはストックすべきです。私の場合はプラケは水漏れの水滴受けに使ってしまっています。しかも小さいので使えません。

 

水がほとんどなくなったら、今度は砂を出します。砂も重たいので思わぬ事故のもとです。できる限り出しておきましょう。砂にはバクテリアが大量についているので大事にしましょう。

 

ようやく水槽を移動できるようになりました。

 

細心の注意を払って水槽を移動します。45cmキューブ水槽は水がなくなっても重い上につかみどころがないので苦労します。

 

水槽を動かせたら次は新しい水槽を水槽台に載せます。続いて砂利を入れます。続いて水槽の備品類を設置し、フィルターを設置して水を入れます。カルキ抜きを使います。なるべくバクテリアを生かしたいと思います。

 

水を半分くらい入れたらバケツから水槽に生体を移します。私はバケツを持ち上げて水槽に沈め、魚を移動させました。バケツが水槽に入るようであればそれが魚にとってはストレスが少ないと思います。

 

 

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少し濁っていますが、翌日には綺麗になるはずです。

 

実際数時間で水が澄んできました。10年以上稼働している投げ込みフィルターの存在は大きいです。右側の黒い物体です。

 

一番右側に写っているコリドラス・ポリスティクタスは2004年の8月から我が家にいる一番の古株です。