グッピー水槽その後
1週間経ちました。
グッピー水槽のその後です。
稚魚が産まれてました。プラケに隔離してあります。プラケは何個か持っておくと便利です。一匹ずつ産まれ、二匹確保できました。三匹目は逆子で尻尾が見えてましたが、外出して帰宅するとなくなってました。死産で、速攻親に食われたと考えられます。水草を浮かせてあるので、そこに逃げ込めば生き残れます。
確実に増やしたい場合は産卵ボックスというものが売ってますので、それを買うとよろしいかと。
で、現状です。
この水の透明度が、立ち上がった印です。立ち上がっていない時との差を写真で示そうと思ったんですが、写真ではなかなかうまく表現できませんが、立ち上がった水槽はすっきりと透明な感じになります。立ち上がっていない水槽は少しどんよりした感じです。
ちなみに隣にあったハナビ水槽をたたんで、ハナビをこちらに入れました。流通名はミクロラスボラ・ハナビと言われますが、学名はDanio margaritatus(Rberts,2007)といい、ビルマ(ミャンマー)の原産です。現在政情不安のせいか、原産地ではいなくなってしまったせいか、今ではブリードしか手に入りません。これもブリード物です。
一応先週の水槽を示しておきます。
向きが違うとか、照明とかいろいろな要素がありますが、なんとなくわかっていただけたのではないか、と。
次回は水槽の立ち上げ方を見ていきます。
グッピー買ってきました
たまに見かけます。水槽とグッピーを一緒に買う人。
絶対にやめてください。うまくいかないことは保証します。
水槽のセットは意外と時間がかかります。その間魚は狭いビニール袋に入れられています。ちなみに酸素を詰め込んであるので意外と保ちます。一昼夜くらいは実は保ちます。でないと、通販はできません。
ただ温度が下がるとか、上がるとか、いろいろあります。また水槽のセットがうまくいくとも限りません。水槽と生体を一緒に買うのはやめましょう。
と言いつつ、やりました。
ショップでこれを見た人、ドン引きだろうな、と思いながらまとめ買い。しかも金魚用のヤツを買ってそこにグッピー。私がこんな人を見たら「やばいヤツ」と思うでしょう。
ではセットの方法を見ておきましょう。
写真を撮る暇がなかったので、言葉での解説になること、ご容赦を。
水槽に入れる砂利があります。なくても構わないのですが、あったほうが水質が安定します。
ただ一緒に買ってくると、砂利はだいたいかなり汚れていますので、そのまま入れると水が濁ります。しっかり洗う必要がありますが、これが時間がかかる。我が家にはザリガニのザリスケ君のいたプラケがあったので、そこにあった砂を入れます。軽く洗うだけで綺麗になります。足りなかったので隣にあったミクロラスボラハナビの水槽から砂利を失敬。これでバクテリアもゲット。
水槽に入れる砂利はまずしっかりと洗うことが第一ポイントです。米を研ぐ要領で、と言われますが、もう少し強く洗っていいです。米と違って崩れません。
水を入れます。我が家にはカルキ抜きが常備してあります。水を入れてカルキ抜きを入れて、投げ込みフィルターにエアポンプをつけます。付属のエアーチューブは短くて硬いので使い物になりません。我が家には硬くならない高級品のエアーチューブがあります。エアーチューブは小型水槽の水換えにも使える優れものです。多い目に確保しておくことをお勧めします。高いものを買いましょう。高い、と言ってもせいぜい300円程度です。
水草をコリドラス水槽から数本失敬。これは生えすぎて間引いても間引いても増えています。保育園ではザリガニの餌として持って行っていました。ゴミ箱に捨てずにザリガニの餌になったわけです。今はそういう機会がありませんから、ゴミ箱に直行していたのですが、少し有効活用できました。水草はマツモなど浮くタイプがオススメです。植え込んでも大概の水槽ではうまく育成できません。
フィルターにバクテリアを入れます。コリドラス水槽のフィルターから汚れを吸い取ります。コリドラス水槽にある限りはゴミですが、これ、実はバクテリアのコロニーです。もちろん悪いバクテリアではなく、硝化バクテリアです。これがあるおかげで魚の排泄物であるアンモニアは亜硝酸へ、亜硝酸は硝酸へと速やかに変えられ、無害化されるわけです。水槽立ち上げが失敗するのはバクテリアによる硝化サイクルが完成していないからです。水槽立ち上げを成功させるためには、何年も維持されている水槽の水をもらうとうまくいくと言われますが、それもそのような水にはバクテリアが含まれているからです。知り合いにアクアリストがいる場合はその人から分けてもらうのが間違いありません。
温度合わせの後に水合わせ。私は水合わせはあまり神経質にはやりません。同じ京都市の上水道を使っているのでそれほど水質に差は出ないと考えているからです。水道局が異なる場合は神経を使うと思います。
一時間弱で完成。
こうなりました。
注意点があります。私がこれをできるのは、十五年維持している水槽があるからです。そこのバクテリアをもらってきたから即座に水槽が立ち上がるわけで、バクテリアのない状態ではなかなかうまく立ち上がりません。
もっとも水だけ入れて魚を入れずに空回しするのもあまり意味はないと言われています。空回しの効果については議論が分かれていますので、ここでは断定的なことは言いませんが、私は最初は真面目に空回しをしました。意味があったかどうかはわかりません。タネ水もショップでいただきました。あとはこまめな換水をしました。
また私がこれを敢行できたのは、家に色々な器具があり、大概のものはその場で調達できる、というのが大きいです。全く初めての人がこれをやると、チューブの長さが足りない、とか、硬くてうまくはまらないとか、いろいろトラブルが発生します。そこであわてて買い足しに走っていては魚にとってもいいはずがありません。温度管理とかいろいろ出てきます。我が家の場合は温度管理は水槽につけておくだけでできます。
重ねて申し上げますが、初めての方は水槽などの器具類と魚を一緒に買うということは絶対になさらないようにお願いします。
グッピー
娘が最近なぜかグッピーを飼いたいと言っておりまして、いろいろ調べてます。
ちなみに私はグッピーを飼おうと思ったことはありません。なぜかというと・・・
増えるからです。実際に飼育したことはないのでどれほど増えるのか、とか実感はありませんが、とりあえず増えまくって、収拾がつかなくなる未来像しか見えません。だから飼おうと思ったことすらありません。
学校や保育園や幼稚園でグッピーを買ってしまった、とか、保護者が家で持て余したグッピーを押し付けてきたとか、そういう地獄絵図を想像してしまいましたが、今の所、そういう状況を実見したことはありません。
私がグッピーに興味がない理由のもう一つが、すぐに死ぬから、です。弱い魚ではありません。多分。強い方です、おそらく。しかし如何せん寿命が短い魚です。一年もたないとも言われています。まあうちで寿命が一年というベタを二年半飼育していたこともありますから、意外と保つものかもしれません。が、すぐにお別れ、というのも寂しいものがあります。したがってグッピーの場合は、維持するとは、系統を維持するもの、というイメージがあって、それは楽しそうではありますが、今度はものすごく手間と技術が必要そうです。
とりあえず手を出すことはできるし、深みにはまることもできるので、「熱帯魚はグッピーに始まり、グッピーに終わる」とも言われています。
グッピーを飼う時には「計画的に繁殖させる」、これに尽きるように思います。
そのためには基本的にオスとメスを分けて飼うことが必要ではないか、と思います。
ちなみに、ホムセンで、とりあえずグッピーを数十匹買って、一緒に水槽や器具などを買うのは絶対に止めた方がいいと思います。しばしば見る光景ですが、諭吉を2枚くらいドブに捨てるようなものです。器具や水槽をセットして、それから魚を買いに行くべきです。水の空回しに意味があるかどうかは微妙ですが、少なくともセットだけは済ませるべきです。意外とセットだけでも時間がかかります。
秋です
秋が来ました。
実は秋は生き物が死にやすい季節です。
カブトムシやクワガタムシが死ぬというのは当たり前です。
ここで問題になるのはメダカや金魚など、ここで死ぬことが想定されていない生き物のことです。
夏の暑さで疲れて秋になると体力を使い果たして死んでいく、というのが多いパターンです。これはどうしようもありません。夏の間にどれだけ温度管理ができたかに左右されます。
事後的にできることといえば、温度をあまり上下させないようにする、ということでしょうか。秋はまだまだ暑いです。昼日中には30度近くまで上がる一方、夜になると20度前後まで下がります。一日のうちに10度の温度差があると、変温動物は間違いなく体力を使います。夏の間に消耗した体力に、激しい温度差の秋が来ると、確実に弱った個体から死んでしまいます。
それを防ぐために、予算があればヒーターの設置をお勧めします。金魚やメダカ用に20度前後に設定されたオートヒーターがありますが、ここでは無意味です。そういうのは冬場に使うべきです。今必要なのは25度に設定された熱帯魚用のオートヒーターです。こうすれば夜に急激な温度の低下があっても水槽内は温度が保たれるので温度差で体力を消耗することはありません。
オートヒーターは温度の調節ができないのでお勧めできない、という意見もあり、上級者であれば確かにそうなんですが、あまり気にしなくてもいいと思います。私も温度の調節をこの十五年間一回もしたことがありません。この十年間はオートヒーターにしています。
容量は水量に合わせて選んでください。
ごくごく小さい水槽やプラケの場合はエヴァリスのプリセットオートヒーターがお勧めです。
他は近所の熱帯魚を扱っているホムセンやペットショップでいろいろ見てください。ペットショップなら相談にも乗ってくれるでしょう。
サワガニ
暑い季節に限って持ち込まれる面倒臭い生き物、それがサワガニです。
山に行きます。渓流が流れています。そこにサワガニがいました。これを捕まえました。持って帰りました。保育園に持って行きました。しばらく世話してください、と保育園に頼みました。
これ、頼んだ方は多分悪気はゼロだと思います。しかしこれ、頼まれた方は無理ゲーです。
重ねて言いますが、サワガニは渓流に住んでいます。涼しいところに住んでいるわけです。水は冷たいほどのはずです。ぬるま湯ではあり得ません。
山間の、渓流のそばに保育園があれば別です。もっともそんな保育園にサワガニをわざわざ持っていく保護者の方がいらっしゃるわけはありません。
温めるのは簡単ですが、冷却するのは大変です。
サワガニレベルに冷却しようとすれば、ずばりクーラーを使うしかありません。
とりあえず設備費をケチったうえでサワガニを衰弱しないようにするためには、事務室に入れて、そこの冷房をフル回転させて、冷風の当たるところに置いた上で、ファンで冷却すれば、数日はなんとかなるかもしれません。もちろんランニングコストは度外視です。
ここに最低限の飼い方など、いろいろ参考になることがあります。
とりあえずこれは参考になります。
以下は難しい、ということを示すために理想的な飼い方を載せておきます。
個人的にはこういうクーラーを使うのが正しいと思います。
ただ問題があります。
これ、1万円を超えます。
しかもこれ、単体では機能しません。ポンプが必要です。
こういうヤツと合わせて使います。あとホースですね。
個人的にはこの外部フィルターはメンテナンスが面倒くさい、水漏れのリスクがある、設置も面倒臭い、動かせない、などのデメリットから、使うのをやめました。ホースが緩んでリビングが水浸しになっていた悪夢がいまだに脳裏から離れません。家族が泊りがけでいなかったので、なんとかごまかして、存在しないことにしましたが、あれは冷や汗ものでした。
で、こういうものをプラケで使うのは無理があります。そこそこの大きさの水槽で、そこそこの水深が必要です。
カニを飼いたければ、ベンケイガニかアカテガニがおすすめです。これならばなんの設備も必要ありません。プラケと水入れと砂利があれば飼えます。
カニのメンテナンスは次回に続きます。
夏の小動物飼育
夏は小動物にとって鬼門です。
暑いのがはっきり言ってまずいです。
メダカは30度少しくらいオーバーでも耐えられる、と言われてますが、それは日本というクソ暑い国の止水域に生きる特殊な技能を持っているからです。日本の夏は暑いです。
熱帯魚は「熱帯」とは言い条、流れていたり、大河だったりするところに住んでいるので、30度を越えるとよろしくない、と言われています。
甲殻類はアメリカザリガニはぎりぎりセーフですが、他はアウトです。ニホンザリガニは流石に考慮しなくていいのですが、サワガニは危険です。これはまた別に述べます。
冷房が使えるのであれば、冷房を入れてあげるのはいいことです。地球環境および園の財政にやさしいかどうかは別ですが、園児と働いている先生方には優しいでしょう。小動物にもやさしいです。
冷房は、しかし限られて時間でしか使いません。そこで登場するのが、ファンです。
下のようなものです。
こういうのを用意しておくと、少しは温度が下がります。一番小さいやつで十分でしょう。もちろん水槽の大きさと相談ですが、小さくても意外と効果はあります。
ただこれを使うと半端なく水槽の水位が下がります。なんせ蒸発の気化熱で温度を下げるのですから。水の補給をこまめに行うことを忘れないでください。
いきなり水道水を入れると、温度の急変で魚が体調を崩すので、汲み置きをした水を入れるといいでしょう。2リットルのペットボトルに水を入れて半日もおけば室温になってますから、減った分を入れて、またペットボトルに水を入れて放置で十分です。ただこかしたりして水がこぼれるのを避けるためにフタをすると思います。カルキは抜けないので、カルキ抜きを入れるようにしてください。ただしくれぐれも入れすぎないように。一滴で十分ですぎます。一滴入れておけば3回くらいは保つでしょう。
これだと一滴ずつ出るようになってますので、私はこれを愛用しています。
カブトムシ・クワガタムシの季節
やってきました。カブトムシの季節です。近くのホムセンでも日本のカブトムシ(Trypoxyius dichotomus;Carl von Linne,1771)が売り出されています。
こうなると増えるのが、カブトムシやクワガタムシを園に持ってきてしばらく飼育してほしいという願いです。
小学校のように、確実にマニアが一人は確保できる環境ならば問題はありません。そのマニアがなんとでもしてくれます。しかし幼稚園や保育園でマニアがいる、という可能性はかなり低いのではないか、と思われます。
外国産カブトムシを持ってくるケースも考えられないではないですが、外国産はわざわざ購入するので、それを持ってくることは少ないでしょう。帰省した時に捕獲して、それを持て余したか、自慢したいか、で園に持ち込むのが圧倒的に多いパターンではないかと思います。
そういう場合、問題はカブトムシやクワガタムシにとって過酷な条件で持ち込まれることがままある、ということです。彼らの苦手なのは、高音と乾燥です。虫かごで持ち込まれると乾燥がひどいです。あれは乾燥したところに住むキリギリスを飼うものではあっても、カブトムシ等を飼うものではありません。というよりも虫かごは一時的な保管、運搬に使うものでしょう。
とりあえず全てのカブトムシ・クワガタムシを一時的に保管するための最低限のノウハウを示しておきます。それ以上のテクニックについては、専門的なショップのサイトを調べることを強くお勧めします。
まずは何をおいてもプラケースの確保です。昆虫飼育専用のプラケもありますので、それを使った方が面倒は少ないです。何が違うかといえば、コバエが侵入しにくいようになっているので、うざいコバエに悩まされることがありません。保育園や幼稚園にコバエが飛び回っていたら、コバエが大変嫌いであろうことが容易に予測されるお母様方に何を言われるか、わかったものではありません。
ちなみに昆虫専用のプラケでザリガニを飼うことは何の問題もありません。勿体無いだけです。私の娘がお世話になっていた保育園ではザリガニを昆虫用のプラケで飼ってました。たまたまあったものを使ったものと思われます。
土を入れなければなりません。カブトムシ・クワガタムシは昼の気温が高い時には土に潜り込んで暑さをやり過ごします。その土は何でもいい、という訳ではなく、できれば専門のものを用意した方がいいのですが、最悪園芸用でも何とかなると思います。あと落ち葉などを敷いてやれば乾燥防止になりますし、ひっくり返った時の足場にもなって、体力損耗を防ぎます。小枝をいっぱい入れてやるのも同様の効果があります。カブトムシ・クワガタムシがきた時には、園児とともに落ち葉や小枝を拾って入れてあげるのは、教育的にもカブトムシ・クワガタムシ向けにもよいことです。「ひっくり返ったらカブトムシ(クワガタムシ)さん、大変だから、起き上がれるようにしてあげようね」とか何とか言って、そういうちょっとした気遣いが生命にとって大事である、という気づきとか、いろいろ話ができるのではないか、と愚考します。
霧吹きがあれば、それで湿らせます。なければ手に水をつけて、水滴を飛ばすようにしてやればいいかと思います。湿り気の気化熱で高温から守られるので、必須です。乾燥したらマメに湿らせます。
こういうのがあれば、便利です。臭くなりません。
餌ですが、間違ってもスイカなどを与えないでください。下痢をします。ホムセンや百円ショップなどで昆虫用のゼリーが売ってますので、それを与えてください。一番小さいやつを一つ買えば半永久的に使えるでしょう。高いものもありますが、栄養価が高いのでいいように思って私も使ったことがありますが、嗜好性の問題で、一番安いやつに惨敗しました。
一つアドバイスです。深くないタイプのものを選ぶといいと思います。
こんなやつです。