保育・教育の現場での生き物飼育方法講座

京都生き物文化研究所ブログ−保育園・幼稚園など幼児教育の現場での生き物飼育に役立つ情報を提供します。

秋です

秋が来ました。

 

実は秋は生き物が死にやすい季節です。

 

カブトムシやクワガタムシが死ぬというのは当たり前です。

 

ここで問題になるのはメダカや金魚など、ここで死ぬことが想定されていない生き物のことです。

 

夏の暑さで疲れて秋になると体力を使い果たして死んでいく、というのが多いパターンです。これはどうしようもありません。夏の間にどれだけ温度管理ができたかに左右されます。

 

事後的にできることといえば、温度をあまり上下させないようにする、ということでしょうか。秋はまだまだ暑いです。昼日中には30度近くまで上がる一方、夜になると20度前後まで下がります。一日のうちに10度の温度差があると、変温動物は間違いなく体力を使います。夏の間に消耗した体力に、激しい温度差の秋が来ると、確実に弱った個体から死んでしまいます。

 

それを防ぐために、予算があればヒーターの設置をお勧めします。金魚やメダカ用に20度前後に設定されたオートヒーターがありますが、ここでは無意味です。そういうのは冬場に使うべきです。今必要なのは25度に設定された熱帯魚用のオートヒーターです。こうすれば夜に急激な温度の低下があっても水槽内は温度が保たれるので温度差で体力を消耗することはありません。

 

オートヒーターは温度の調節ができないのでお勧めできない、という意見もあり、上級者であれば確かにそうなんですが、あまり気にしなくてもいいと思います。私も温度の調節をこの十五年間一回もしたことがありません。この十年間はオートヒーターにしています。

 

容量は水量に合わせて選んでください。

 

ごくごく小さい水槽やプラケの場合はエヴァリスのプリセットオートヒーターがお勧めです。

 

 

 

 他は近所の熱帯魚を扱っているホムセンやペットショップでいろいろ見てください。ペットショップなら相談にも乗ってくれるでしょう。