保育・教育の現場での生き物飼育方法講座

京都生き物文化研究所ブログ−保育園・幼稚園など幼児教育の現場での生き物飼育に役立つ情報を提供します。

ミニマルなメダカ飼育法−水槽立ち上げ2

本当にミニマルなメダカ飼育法はやはりペットボトルですが、保育園や幼稚園で飼育する場合、ペットボトルではやはり心もとない、という気もします。ある程度数も欲しいし、なんかの拍子にこかすとかいろいろ考えれば、プラケース(プラケ)あたりが望ましいかと思います。ただプラケは取り回しは楽ですが、しつこいコケ(緑色のヤツや黒いヒゲみたいなヤツ)が生えると手に負えません。メラミンスポンジでこすると曇ってしまいます。その点ではガラスのものがいいのですが、取り回しが難しいです。水を入れると動かせませんし(プラケも大きいものは水を入れたまま動かすと危険です)、一旦やめる場合は、再開するときに水漏れのリスクがあります。一体型のガラスもあって、取り回しは比較的楽ですが、小さいものしかありません。一長一短ですが、プラケが比較的おすすめかな、と思います。何よりも安く、汚れたりして手に負えなくなれば買い換えればいいです。割れないし、水漏れしないので安全性も高いです。

 

容器を買ってきた、とします。とりあえず水洗いしましょう。プラケの場合は離型剤、水槽の場合は水槽組み立ての際の接着剤の有機溶剤が気になる、ということでしばらく水を入れて放置とか、中性洗剤で洗う、とかいろいろ言われています。あくまで個人的な見解ですが、あまり気にしなくていいと思います。中性洗剤が残ってしまう方がこわいんじゃないかな、と思います。

 

次は砂を入れます。

 

砂はとりあえず洗います。いろいろ訳のわからない汚れがついているので、何回か水を取り替えて洗います。ただ洗剤を使わないで下さい。

 

水を入れます。カルキ抜きは水換えで必要になるので、はじめから揃えた方がいいでしょう。安いものなので、なんでもいいですが、安いからといって固体のハイポを買うと融通が効かないので面倒臭いです。やめましょう。液体のものを買って下さい。200円ほどで数年は持ちます。

 

もし固体のハイポを買ってしまっている場合は、ゴミ箱に捨てるのがはやいですが、せっかく買ったんだし、という場合はミネラルウォーターの2リットルを買ってきて、そこにハイポを入れ、水を入れて溶かしてカルキ抜き剤を自作するという方法もありますが、ハイポの粒って大きさがアバウトで、どの程度入れればいいのか、というのがわからなかったりするので、メーカーに金を落とすのがとにかく許せない、という人以外はこだわらずにカルキ抜き剤を買うことをお勧めします。

 

で、砂と水が用意できました。マツモも投入して、さあメダカ投入だ、と行きたいところですが、ここで大きな山を迎えます。

 

アクアリウムRPGにたとえると、いきなりボスキャラが出て来てプレーヤーをボコるという感じです。逆にこのボスキャラを制圧すればあとは雑魚キャラです。ボスキャラの攻略法は次回。