保育・教育の現場での生き物飼育方法講座

京都生き物文化研究所ブログ−保育園・幼稚園など幼児教育の現場での生き物飼育に役立つ情報を提供します。

保育園・幼稚園における生き物の飼い方方法論

保育園などでの生き物の飼い方について述べていきたいと思います。とは言っても保育園に深い造詣があるわけではなし、幼稚園にはほぼ縁がないのであくまでの私の狭い観察範囲から考えたものであることをお断りしておきます。

 

保育園や幼稚園の最大のポイントは人的リソースがかなり限定されている、ということがあげられると思います。つまり、生き物の飼い方に詳しい人がいない可能性がかなりある、ということです。現状では幼稚園教諭、保育士は圧倒的に女性が多く、生き物飼育を趣味にしているオタクは男性が多いでしょう。小学校では理科室があったり、オタクが紛れ込んでいる可能性が高いので、飼育ノウハウを持っているところは多いのですが、保育園などの場合、飼育ノウハウの蓄積がなされていないケースが多いのではないでしょうか。

 

もちろんこれはケースバイケースで、私の娘が最初にお世話になった保育園ではエンドラーズというカダヤシ目の観賞魚が飼育されていました。グッピーではなくわざわざエンドラーズというところにこだわりを感じます。エンドラーズを飼育するようなところは間違いなくアクアリウムオタクがいます。こういうところは何の問題もありません。

 

ちなみに余談ですが、そこの保育園は私が中学生から高校生までお世話になった模型屋が運営しています。そこの「おばちゃん」には単なる模型屋の店主以上に出入りする中坊から慕われていて「おばちゃん」と呼ばれていましたが(店のパンフに「おじさん、おばちゃん」と表記されていた)、その「おばちゃん」が保育園の理事長になっていました(某模型会社の社長夫人で専務)。面接ではその息子さん(で園長先生)に対応していただきましたが(今は園長は変わっている)、息子さんは私が出入りしていた頃はまだ生まれておらず、移転後にお生まれになったようでした。年齢を逆算しますと、私が「おばちゃん」と呼んでいたその店主は当時アラサーであることが判明しました。アラサー(確か20代後半)の女性を「おばちゃん」呼ばわりとは、罪万死に値します。

 

脱線が長くなりました。

 

某模型会社運営の保育園のようにマニア(多分園長先生)がいて、そういうところに金に糸目をつけない(多分趣味の延長で、立派な水槽を置いている)という状況ならまだしも、普通はそんなに施設に資金を投入できません。そこでこういう場合の飼育のポイントは「いかに金をかけないミニマルなものであるか」ということにつきます。

 

ちなみにこのノウハウは公立の学校には応用できるのではないか、と思います。奇数階と偶数階が隔日でしか冷房が入らない(らしい)国立某女子大学とか、いろいろありますから。

 

ザリガニ、メダカ、金魚のミニマルな飼育方法をしばらく書いていきたいと思います。