割とヤバめの緊急対策外来種−ミシシッピアカミミガメ
今回は特定外来種に指定されていない種で、保育園・幼稚園の現場で遭遇するかもしれない種の筆頭であるミシシッピアカミミガメ(Trachemys scripta elegans(Wied-Neuwied 1839))を見ていきます。ミドリガメというインボイスネーム(流通名)の方が有名ですね。
ミシシッピアカミミガメについては、かなり報道などで有名になったこともありますし、見分け方も簡単なので、園児が捕まえてきて買ってたら実は…ということはないでしょう。むしろ問題は飼ってきたが、特定外来種やら何やらややこしいことになってどないしよう、というケースが多いんじゃないかと思います。
まず早々に特定外来種に指定されているべき本種が指定されていないのは、いきなり指定すると影響が甚大だから、と言われています。特定外来種という問題が周知徹底される前に指定すると、飼育されている数が膨大であることから、パニクって捨てる人が増えると逆に本種が野外に放流されるリスクが増大するということですね。
現時点では飼育などに関しては法の規制はかけられていません。逆に逃がす方が動物愛護法違反に問われます。そもそも飼育している生き物を逃すことは褒められた行為ではありません。ゆめゆめ放流してはいけません。それを「バイバイ」としてブログなどにアップする行為はやめて下さい。
環境省は2020年を目処に本種を特定外来生物に指定する方針だと報じられました。指定された場合どうすればいいでしょう。
結論から言えば環境省の啓発ポスターにある通りです。
https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/p_akamimigame.pdf
大切に飼い続けて下さい。