割とやばい特定外来生物2−カダヤシ編
昨日に続いて保育園や幼稚園の現場でやばいんじゃないかな、という特定外来生物を見ていきます。
園児がオタマジャクシを捕まえてきて、それがウシガエルだった、というのもホラーですが、今日取り上げるのは、園児がメダカをすくってきたら、実は特定外来生物だった、というホラーです。
その生き物はカダヤシ(Gambusia affinis(Baird et Girard 1853))です。昔は胎生メダカとか言われていたやつです。現在ではメダカはサンマと同じダツ目に分類されてますので、昔メダカ目とされていたものは、現在ではカダヤシ目となっています。
で、外見はこんな感じ。
メダカそっくりですね。慣れない人が見たら、メダカにしか見えません。でもこいつは世界の侵略的外来生物ワースト100にも認定されている魚です。特定外来生物に指定されているので、飼養(つまり飼うこと、保管すること、持って帰ること)、放流等(どっかに逃すことは論外ですが、持って帰ったものをもう一度同じ場所に話すこともダメ)は禁止です。捕まえたらその場で放すのは大丈夫ですが、持って帰っちゃったら、殺処分です。
ちなみにメダカとの違いは次の写真をみて下さい。
尾びれがカダヤシは丸っこくて、メダカは台形ですね。カダヤシのオスの尻びれが棒状になっています。交接器と呼ばれます。精子をメスの体内に入れるためにこのような形になっています。
実は背びれの位置も違います。メダカの方が後ろについています。
図で書いておきました。小汚ねえ図で申し訳ないです(^^;
子どもの頃から絵は苦手で…
赤丸のところが違いになります。尻びれもカダヤシのメスは丸っこく、メダカは四角形ですね。メダカのオスの尻びれは受精の時にメスを捕まえるために若干大きめです。
園児がヌートリアやアライグマを捕まえてきて園で飼うことはあまり想定できないので、ヤバいものはウシガエルとカダヤシくらいでしょう。
では次回は特定外来生物指定待ちの動物たちにすれることにしましょう。